αアミノ酸20種の覚え方

 これって国家試験までつきまとうんだよねぇ〜。基本的なアミノ酸だし、大事な訳なのです。だから覚えなきゃいけないんだけど、結構大変!!でもね、ちょっとした工夫で少しは丸暗記回避できると思うんだ。なので、自分はこう覚えたぞ!!って教えちゃうよ〜。でももっともっと覚えやすいやり方もあると思うから自分で探してみるのもいいかも♪構造は載せてないので自分で本とかで見比べて読むといいよ。

 グリシン(Gly):こいつは構造が特徴的かつ単純だよね?だから普通でも覚えられるし、20種類の中で唯一D、Lの区別がないって習わなかった?これって重要だよね。だから同時にこれから構造もわかっちゃうわけだよね。20種のアミノ酸は全て水素、カルボキシル基、アミノ基、それプラス「何か」なので、これでD、L区別が無いって言ったら水素、カルボキシル基、アミノ基のどれかだよね?さらに一番分子量が軽いヤツだから、水素で決定。

 アラニン(Ala):こいつ構造簡単なクセにこれから教える方法で覚えるときは重要なんだよ!!絶対忘れちゃダメだね。なので、これはだけは完全に暗記して欲しい。覚え方それしかないっす。がんばれ!(爆)20種のαアミノ酸はかならずアラニンが修飾されたような形してるので(グリシン以外)他のアミノ酸の構造がαアミノ酸の基本骨格に炭素いくつだったかなぁ?って思ったとき、アラニンに何かがついてるってまでは想像できるよね。だから重要なのだ。逆に言うと、○○アミノ酸書け!!って言われたときにアラニンの構造までは100%書けるよね。

 バリン(Val):お次はバリン。こいつの系統が似てるの多いんだわ・・・爆。困っちゃうよねぇ。αアミノ酸の基本骨格「水素、カルボキシル基、アミノ基」にイソプロピル基って覚えちゃおう。これだとついでにイソプロピル基がどんなんか?ってのも覚えられるし(有機で必ず覚えるんだよ)、覚えてた人は楽だよね。

 ロイシン(Leu):αアミノ酸の基本骨格にイソブチル基だね。「イソ」ってのは元々「枝分かれ」って意味だからイソブチル基は枝分かれしてるよね?

 イソロイシン(Ile):これも同じように覚えてしまおう。αアミノ酸の基本骨格にsec-ブチル基だね。sec-ってのはセカンドの略。2級って意味があるんだね。sec-ブチル基だけを見て、枝分かれの中心炭素見ると2級になってるでしょ?ちなみにt-ブチルってのも、枝分かれ中心を見ると3級になってるよね。だから3級って元々意味があるんだよ。これがわかればついでにイソブチル、sec-ブチル、t-ブチルの3種のアルコールについても見分けが楽になったね。

 プロリン(Pro):こりゃまた特殊なヤツなんだよねぇ・・・笑。5員環の環状アミノ酸でイミノ酸(=NHか-NH-をもつものの総称)が特徴だよね?そしたらもう形限定されちゃうよね?後はちょっと形覚えるだけで書けちゃいます。

 セリン(Ser):セリンは簡単。アラニンがちょっと修飾されただけだよね?だから、仮にアラニン基(仮にだからね・・・笑)と名付けると、オキシアミノ酸だからヒドロキシル基がついてるから、アラニン基+OHって覚えちゃおう。

 トレオニン(Thr):アルコール性のヒドロキシル基は20種のαアミノ酸ではアラニン基にしか直接くっついてないよね?だからそこにつけます。で、これじゃセリンじゃん!ってツッコまれるのでメチル基をつけて完成。ちょっと強引だけど楽でしょ?(笑)

 システイン(Cys):こいつは含硫黄アミノ酸だから「S」がくっついてる。システインはセリンと同じ格好してるよね?システインはセリンの酸素を硫黄に取っ替えれば完成。アラニン基にHSって覚えてもいいよね。

 メチオニン(Met):こいつも含硫黄アミノ酸で、アラニン基にSがメチル基で挟まれたものがくっついてるって覚えよう。

 アスパラギン酸(Asp):これはアラニン基に酸性アミドの「酸」ってつくから、カルボキシル基つけて完成。

 グルタミン酸(Glu):これもアラニン基に酸性アミドの「酸」ってつくので、メチレン基+カルボキシル基だね。

 アスパラギン(Asn):これはアスパラギン酸のRの方(αアミノ酸の基本骨格以外の基)のカルボン酸にアンモニアでペプチド結合させてあげよう。そしたら完成だね。

 グルタミン(Gln):これも一緒。グルタミン酸のRのカルボン酸にアンモニアでペプチド結合だね。

 ヒスチジン(His):でた!!超複雑・・・コイツに何度泣かされたことか・・・笑。まず窒素を含む五員環をまいてるよね?これはイミダゾール基っていうんだ。これを覚えて(頼む)そしたら後は簡単だ。アラニン基+イミダゾール基だからね。

 リシン(Lys):これも複雑だよねぇ・・・塩基性アミノ酸ってイヤになるね・・・笑。塩基性なんだからアミノ基がもう一つだよね。だから、アラニン基+n-プロピル基+アミノ基で完成。ちょっと覚えにくいね・・・・。

 アルギニン(Arg):これも複雑だ・・・あぁぁ!!お前ら塩基性アミノ酸はもっと酸性アミドみならって簡単な構造にならんのか!!とか思うね・・・。でも頑張るしかないのだ・・・笑。この窒素3つと、それに囲まれている炭素があるよね?これをグアニジノ基っていいます。こいつを覚えたら、アラニン基+エチル基+グアニジノ基で完成。・・・複雑だね・・・。この塩基性アミノ酸が山場だね(笑)これで最後だから安心できるぞ!!よく頑張った!(爆)

 フェニルアラニン(Phe):複雑そうだけど、実は超簡単。名前通りじゃんね!アラニンにフェニル基だよ!!そしたら完成。アラニン基+フェニル基だね。この名前つけた人最高!!あんたエライよ!!

 チロシン(Tyr):これはアラニン基+p-フェノールだね。パラ位はわかるよね?丁度置換基が対象的にくっついてるやつだよね。

 トリプトファン(Trp):この六員環五員環の合体してる環はインドール基っていいます。こいつを覚えたらもう簡単。アラニン基+インドール基だよね。ただし、5員環の方にくっつくし、くっつく場所を間違えないようにね。

 以上で20種完了だよ。結構いけそうっしょ?