あ〜久しぶりの更新だ(笑)ここん所ずっと忙しかったけど一段落したので、久しぶりにホムペにも本腰を入れてみようかと・・・笑。んなわけで、なんで栄養剤ドリンク系が効くのか?ってのを話していきましょう。
まず、ヒトの身体では多糖類を(デンプン等)アミラーゼという分解酵素でマルトースという二糖類に分解され、グルコシダーゼという分解酵素によりグルコースという単糖に分解され小腸細胞から毛細血管へ、さらに門脈を通じて肝臓へ運ばれます。このグルコースというのが体の中で燃やされてエネルギーになるってよくいいますよね?栄養ドリンクが効くっていうのはこの燃やされる過程・・・すなわち、エネルギー産生とに関係があるのです。ただ、実際燃えるというのは経験上わかる事から、ものすごいエネルギーを出します。こんな事を体内で普通にやってしまったら、ヒトは燃えて死んでしまいます。そのため小出し小出しにエネルギーを出す必要があるのです。つまり段階的に燃やせばいい(酸化する)のです。
グルコースは体内で解糖系という経路によってエネルギー(ATPとして)を産生します。この反応はとても速い反応ですが、グルコース1分子から4つのATPしか産生できないうえに、反応の経路でATPのリン酸をグルコースに1つあげる過程を2回行うためATPを2つ消費して4つのATPを産生しますので、合計で2つのATPを産生することになります。これは速いのですが、たった2つしかできません。さらに酸素を使うことのない反応です。この反応経路の最後でグルコースは2分子のピルビン酸という物質に分解されます。そして、このピルビン酸はアセチルCoAとなり、TCAサイクルと呼ばれるエネルギー産生経路にのります。このピルビン酸→アセチルCoA→TCAサイクルの経路ではATPはピルビン酸1分子に対して15個も産生する事ができるうえ、反応の経路でATPを消費することもありません。解糖系で2分子のピルビン酸ができているわけですから、15×2で30ATPをグルコース1分子から作ることができますが、この反応は酸素がないと反応することができません。
以上が簡単なヒトの身体でのエネルギーの産生のされ方です。ここで、解糖系とTCAサイクルの間のピルビン酸というのが今回の事に関係してきます。解糖系は速い速度でエネルギーができるといいました。そして、ピルビン酸以降の反応は遅い反応です。ここで、ピルビン酸が渋滞を起こしてしまうことが解りますよね?速い解糖系でピルビン酸は大量に産生されますが、これを消費する反応の系は遅いです。どんどんピルビン酸が増えていってしまいますので、ここでピルビン酸は乳酸デヒドロゲナーゼという酵素によって、一端乳酸に変換されます。そうです、これが運動などして疲れる原因物質です。激しい運動をすると疲れますよね?酸素呼吸も短距離走などでは走り終えてからハァハァと借金していた分を取り替えすように呼吸し出しますね?つまり激しい反応には速く多くのATPが必要となり、酸素が十分に送られない、というわけで解糖系からのエネルギーを消費しているわけです。すると乳酸が溜まってしまうから疲れてきます。ピルビン酸の反応ではチアミンピロリン酸といういわゆる活性型ビタミンB1という酵素が関与しています。酵素とは反応がスムーズに進んでくれるようにする潤滑油のような役目をしますので、この物質があればスムーズにピルビン酸はTCAサイクルに乗ってくれます。つまり乳酸もピルビン酸に変換し直されTCAサイクルに乗ってエネルギーを作るようになるわけです。乳酸が減れば疲れはとれますよね?チアミンピロリン酸が酵素になっているといいましたが、この反応はこの酵素を合わせて5つの補酵素からなる複合体を形成しています。それは、チアミンピロリン酸、リポ酸、CoA、FAD、NAD+の5つです。栄養剤にはチアミンピロリン酸(活性型ビタミンB1)の他にビタミンB2も含まれています。ビタミンB2というのはリボフラミンの事でFADの原料となります。CoAの成分の一部パントテン酸も栄養剤に入っています。そんなわけで、この反応を酵素を補給することによって滞りなく進ませることができるため、疲れが取れるという訳です。