移植に伴う問題

 移植に伴う問題として、まずあげられるのが、拒絶反応という厚い壁です。これにはいろんな学者や医者が手を焼いていますが、最近になってよい薬が出てきたので、結構抑えられるようになったようです。拒絶反応とは、体が自分以外の物質が入ってくると拒絶する免疫系などの反応の事です。例えば、けがをしたとき傷口からばい菌が入りますが、免疫によって、これらのばい菌は処理されます。これによって私たちの体は健康を保たれている訳です。人工血管、人工心臓なども初期の段階ではこれらの素材に血液がつくので、血液が固まってしまうという問題が発生していたようですが、最近は解決されつつあるようです。
 他の臓器などを入れて拒絶反応を抑えるには、まず、薬による免疫を抑える事が考えられます。これにはシクロスポリンやタクロリムスなどといった、とてもいい免疫抑制剤が出来たため、移植しやすくなってきたと言えます。また、角膜や骨などは別ですが、腎臓などはHLA(血液型は赤血球のタイプ、HLAは白血球のタイプだと思ってOKです)
と血液型が合うレシピエント(移植を受ける人)に移植します。これにより、拒絶反応を出来るだけ抑える事ができるのです。

 倫理の問題。これは医療についてまわる事ですが、このまま、臓器移植が成功していけば、寿命で死んでしまうような患者にも移植をすれば生きながらえさせる事ができたりすることになったりします。それと、特に日本でこの傾向が強く出ているのですが、日本はヒトは死んだら神になるという考えが根強い為か、死体を傷つけるのを極端に嫌い、生体移植(親族の方が臓器を半分提供するなど)は美談という考えがあるからです。逆に外国は死体は抜け殻、生きているヒトを傷つけるのはいけないことだ。という考えがあるようです。自分の考えですが、臓器移植するということは、ドナーの一部が、レシピエントの体の中で生き続けているということではないでしょうか?